【大相撲】「夜寝る前は一人なので…いろいろ考えました」“初優勝”大栄翔27歳が語った本音　地元（朝霞市）のアピールポイントは…

――自身初・埼玉県出身力士初・追手風部屋初という快挙を達成した幕内最高優勝、本当におめでとうございます。初場所は、初日を迎える直前に緊急事態宣言が出されたこともあり、開催が不安視されていましたが、大栄翔関はどんな心境で場所を迎えられましたか。

大栄翔　大変な状況ではありましたが、通常の半分のお客さんを入れて開催することになったので、やるからにはいい相撲を取りたいと思って臨みました。稽古もしっかりできていたので、場所が開催されても大丈夫な準備はできていました。

――連日の取組を見ていても、ご自身の持ち味である突き押し相撲をいかんなく発揮し、とても気持ちのいい相撲を取っていましたね。日々の稽古が本当に充実していたのだろうなと感じさせられました。

大栄翔　そうですね。関取衆がいっぱいいる本当に恵まれた環境で、いつも通りのいい稽古ができていたので、よかったです。

――場所が始まったら、八日目まで連勝でした。そのときの心境はいかがでしたか。

大栄翔　初日に大関（朝乃山）にしっかり自分の相撲で勝てたことで、気持ち的に乗れたというか。一番一番という気持ちでしたが、波には乗れました。自分の相撲が通用するなと思えたのがよかったと思います。

――今場所は特に突き押しの威力が光っていました。

大栄翔　特に変わったことをしたわけではないんですけど、今場所は立ち合いが本当によくて、それでどんどん前に出られました。流れもよかったと思っています。

――立ち合いで踏み込み負けないし、のど輪も威力がありました。

大栄翔　本当にそうなんです。よかったと思います。

2敗の要因は「つま先立ち」

――九日目は宝富士関に、十一日目は阿武咲関に負けてしまいましたが、敗因は分析していますか。

大栄翔　宝富士戦は、自分の攻めは100％出せたんですけど、相手が押しを受けるのがうまかったですし、最後は無理に出過ぎたところがありました。あと、攻めているときにつま先立ちになってしまったのも原因の一つです。安定感がなくて、横のいなしについていけないことが多いんです。

――つま先立ちになっているときは、自分でも気づいているんでしょうか。

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