酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
楽天・パ上位戦力も夏場に失速の“悪癖”… 対策は石井一久監督必殺の大胆トレードでは【記録で振り返り】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/01/14 17:00
楽天の指導陣とコミュニケーションをとる石井一久監督。夏場以降に停滞しがちな楽天を変えるような采配、人事を見せられるか
こうしたトレードが可能なのは、石井GMがシーズン中もチームの戦力を常に注視していたことを意味している。
GMと言えば日本ではオフだけの仕事と思われがちだが、こういう形で「戦力の最適化」を常に考えているのも素晴らしいことだと思う。今季は石井一久GMが監督も兼務する。全権を掌握したと言えるかもしれないが、即、結果を求められる現状は厳しい。
2021年の体制が再び143試合制となり、3位までがポストシーズンに進出できる制度に戻るとすると、楽天は「馬なり」でも3位までに滑り込む戦力はあるだろう。
しかし勝負は水物だ。怪我や故障などで戦力の欠損が出たり、主力選手が大スランプに陥ったときには――石井監督は“GMの顔”に戻って、大胆なトレードを行うべきと感じる。
今季の楽天は、選手だけでなく石井一久監督兼GMのパフォーマンスにも注目だ。