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【独占インタビュー】杉谷拳士が語る国歌熱唱秘話と夏の大失速…“レベチ”だった中田翔は「スピードが違う」 

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石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byNanae Suzuki

posted2021/01/01 11:05

【独占インタビュー】杉谷拳士が語る国歌熱唱秘話と夏の大失速…“レベチ”だった中田翔は「スピードが違う」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

テレビ番組の収録以外は「ほとんど家にこもっていた」という杉谷の今オフの楽しみは、大人買いした漫画『はじめの一歩』を読破することだったという

左打席でのメンタリティ

――ここ2シーズンの夏場の苦い経験を経て必要性を感じたことはどんなことでしょうか。

杉谷 やっぱり強い体でしょう。継続的に結果を出すにはやはり体力が必要ですし、僕も2月には30歳にもなるので、ここでもう一度、絞って強い体を作りたい。いい状態でキャンプインして、初日から120%投げられて、打って、走れる状態に仕上げていきたいと思っています。

――昨年は右打席の打率.308に対して、左打席の打率.165でした。

杉谷 左はだいぶ苦しみました。左でホームラン打ったらちょっと大振りになるというか、ちょっとズレてしまうところもあって。振りこむことも大事ですけど、打席の中でのメンタリティというものも再考しないといけないと痛感しています。右打席は1年間通して右打ちもできましたし、バスターエンドラン、エンドランも全部決まって、バントもしっかりして、フォアボールもとれて、満足もしています。ここで左打席の確率を上げられれば、右打席も打席でもさらに余裕が出てくると思います。

 昨年は“左打ってないから、絶対に右は打たなきゃ”という精神状態になっていて、それもダメなメンタリティというか、焦りにつながっていました。左打席でも1年間通して同じメンタリティでできたら、もっともっと成績は上がるなと思います。その左右バランスが取れて安定したパフォーマンスが出せれば1年間戦力として見てもらえるし、チームとしても勝ち切ることもできるのかなと思いますね。

――そこでキーワードになるのが、強い体を作ることを目的として過去の自主トレでも行ってきた“野生化計画”ではないでしょうか。

【後編に続く】杉谷拳士「野生化計画シーズン3」と「ファイターズ愛」…目指すは2016年の再現

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