高橋　うん、これは間違いない。ちっちゃいことを気にしなければ、90％以上成功すると思ってます。

――菅野投手のスゴいところは？

高橋　全ての球種のクオリティがハイレベル。もちろんストレートは速いし、投げようと思ったら100マイル（160キロ前後）近いボールを投げられる。何より変化球のコントロールもいいし、スピンが効いていてキレもある。それだけ能力が高ければ、いろんなことにアジャストできると思うんです。

――アジャストできるとは？

高橋　マー君（田中将大投手）も、ツーシームなどボールを動かしてピッチングの幅が増えましたよね。なるべく球数を少なくして、長いイニングを投げている。日本にいるときは三振をたくさん狙うピッチャーでしたが、少しずつモデルチェンジをしながらアメリカでのスタイルを確立していった。菅野投手にも同じような能力があると思うんです。

2010年、ニューヨーク・メッツで10勝を挙げた　©Getty Images

――なるほど。ただMLBのバッターはパワーやスケールも違います。尚成さんは戸惑ったりしませんでしたか？

高橋　体の大きさには驚きましたね。今でこそ“2番最強説”がありますけど、当時から2番バッターなのにそんな大きいの？ そんなに長打を打てちゃうの？ という選手ばっかりでしたから。やっぱりMLBのバッターはパワーがすごい。ピッチャーもスピードボールを投げていくピッチャーばっかりだから、菅野投手はこれまで球が速い方だったと思うけど、これからはむしろやや遅い部類に入ってくると思う。そこに惑わされないようにしていかないといけないかな。それでも自分の良さをしっかり生かして戦えれば大丈夫。めちゃくちゃ楽しみですね、エンゼルス来ないかな？ もともとお金がない球団じゃないし、小耳に挟んだ噂によると資金も心配なさそう。実現したら僕のYouTubeにも出てもらいましょう（笑）。

（協力＝株式会社Bitstar）

YouTube『高橋尚成のHISAちゃん』：（https://www.youtube.com/channel/UCAMXfvpILgkofiQFbYWeeZA）

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