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才木玲佳が筋肉コンテスト「全国2位」に涙 高学歴、アイドル、レスラー…そして作り上げた“最高の肉体”
posted2020/12/05 11:02
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
2週連続での快挙達成だ。タレントでプロレスラーの“筋肉アイドル”こと才木玲佳が、新たな勲章を手に入れた。
才木は11月21日にボディコンテスト『マッスルゲート』東京大会に出場。ウーマンズフィジーク部門で優勝し、29日の全国大会『ゴールドジム ジャパンカップ』にもエントリーした。
東京大会が終わった時点で、関係者からは「全国大会になるとグッとレベルが上がると思います。一次審査を突破できたらかなり凄いことですよ」と聞いていた。
確かに日本トップクラスの選手や各地区大会優勝者が並ぶと、東京大会より遥かに激戦だということが門外漢の筆者にも分かった。特に体脂肪を落とし、筋肉を際立たせる“絞り”に関しては才木以上の選手も多かった。ただ同時に「筋量では才木も負けてないんじゃないか」とも思えた。
「最初からそれは周りに言われてたんです。私は筋量はあるけど絞りがまだ甘い。審査でどっちが評価されるかの勝負だって」
“全国2位”でも悔し涙を浮かべた
結果、才木は評価された。一次審査を通過すると、フリーポーズ審査では東京大会と同じくメンバーだったアイドルグループCheer1の曲を使い、ダンスの振り付けを取り入れたポージングを披露。入賞者が6位から名前を呼ばれる順位発表では、次々と“ライバル”たちの名前が呼ばれていき、ついに才木は最後の2人に残った。そしてそこで「才木玲佳」の名が告げられた。つまり準優勝。“全国2位”である。東京大会出場がアナウンスされた時点では、誰もこの結果を予想していなかったはずだ。
優勝した清水恵理子は豊富なキャリアを持つトップ選手。2位という結果は大健闘だ。しかし本人は、バックヤードでマネジャーと対面すると目に涙を浮かべた。コンテスト初挑戦にして2大会連戦を終えた安堵感だけでなく、悔しさもあったらしい。
「どこまでできるか分からなくても、やるからには一番になりたいじゃないですか、やっぱり。プロレスでもそうでしたから」
初挑戦でも2位では悔しい。そういうマインドの持ち主が努力を重ねたからこそ、初出場で全国2位という結果を残すことができたのかもしれない。もちろん充実感もある。
「順位としては2位でも、才木玲佳史上最高の肉体を作り上げることはできたので」