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メイウェザーの相手に朝倉未来が選ばれる条件 那須川天心との“興行戦争”が起きる?
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2020/11/18 17:02
2018年の大晦日での那須川天心戦が記憶に新しいメイウェザー。来年の対戦相手は誰に決まるのだろう
2.28はある意味で那須川VSメイウェザー
ひとつ気になることもある。この会見が行なわれる2日前、RISEの伊藤隆代表は「那須川と志朗の再戦は、来年2月28日に関東の1万人以上の規模の会場で行います。会場は来週にも発表できると思う」と発言している点だ。その口ぶりから筆者はRISEの単独イベントの中で行なうと解釈した。そうなれば、MEGAはRISEとの2.28興行戦争を避けられそうもない。まったく別の意味で那須川とメイウェザーが対戦するということになるのだ。
とはいえ、興行の世界は何でもあり。2009年にはSRC(SENGOKU RAIDEN CHAMPIONSHIP)が一度は大晦日の有明コロシアムで吉田秀彦VS石井慧を目玉にした大会の開催を発表しながら、最終的には同日さいたまスーパーアリーナで開催の『Dynamite!!~勇気のチカラ2009~』に相乗りする形で対抗戦を行なっている。今回だって、そういうことがないとは限らない。
そのまま興行戦争になるとしたら、そこから派生したドラマは一般大衆にも興味を抱かせる導火線ともなる。その影響力は12月31日のRIZIN.26に及ぶことは必至。11月18日の時点で大晦日の顔となる那須川のマッチメークは発表されていない。MEGAの会見場にはかつて格闘技のビッグイベントを仕切っていたプロデューサーやRIZIN関係者の顔もあった。MEGAをきっかけに何かが動くのか。