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メイウェザーの相手に朝倉未来が選ばれる条件 那須川天心との“興行戦争”が起きる?
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2020/11/18 17:02
2018年の大晦日での那須川天心戦が記憶に新しいメイウェザー。来年の対戦相手は誰に決まるのだろう
格闘技というカテゴリーにいる限り、永遠に主役
VS那須川だけではなく、メイウェザーは異種格闘家とのボクシングに熱心。2017年8月26日(現地時間)にはラスベガスで当時UFCの世界王者だったコナー・マクレガー(アイルランド)と現地のコミッションが認めた公式戦を行い判定勝ちを収めている。
その後はマニー・パッキャオ(フィリピン)やマクレガーとの再戦やUFC王者だったハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)との一戦が取り沙汰されていたが、コロナのせいもありいずれも実現していない。ヌルマゴメドフに至っては先日引退を表明したので、対戦相手候補から消えてしまった。
会見に出席したMEGA製作委員会の徳弘浩平代表取締役は「相手が決まっていないので決まってから調整します。双方が納得するルールで行いたい」と語るにとどまったが、総合格闘技ルールに挑戦するという可能性は限りなくゼロに近い。
かつてメイウェザーは総合格闘技を練習する映像をPVとして流したことがあるが、ただのパフォーマンスで終わっている。勝負の世界ではどちらが多くのファイトマネーをもらっているかで、おのずと番付ができる。サッカーや野球などのメジャースポーツのスーパースターと比べても遜色のないマネーを稼ぎ出すメイウェザーの場合、格闘技というカテゴリーにいる限り、永遠に主役なのだ。今回もボクシングのエキシビションマッチという形がとられることになるだろう。
対戦相手は「日本人で考えています」
気になる対戦相手について徳弘代表取締役は「(相手は)日本人で考えています。一番盛り上がるカードにしたい」と言及した。
アメリカからリモートで会見に参加したメイウェザーも「現在はどんな対戦相手なのか見当がついていない」とマッチメークについては聞かされていない様子だったが、巷では朝倉未来の名前が挙がっている。今年になってから朝倉はRIZINの榊原信行CEOに「マクレガーやメイウェザーと闘いたい」と直談判しているだけに納得できる人選だ。
しかしながら勝負の世界で予定は未定に等しい。11月21日、大阪で開催のRIZIN.25で朝倉は修斗世界王者の斎藤裕とRIZINフェザー級王座決定戦を闘う。具体的な話は朝倉が斎藤に勝ってからということになるのではないか。