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摂食障害と鬱病から回復中、グレイシー・ゴールドが残した重い言葉【スケートアメリカ】 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2020/10/28 11:01

摂食障害と鬱病から回復中、グレイシー・ゴールドが残した重い言葉【スケートアメリカ】<Number Web> photograph by Getty Images

4年ぶりに出場したスケートアメリカで、見事に優勝を飾ったマライア・ベル

2位のテネルは3アクセル練習中

 2位は、ブレイディ・テネルだった。今年の8月にコロラドのトム・ザカライセックコーチのもとに移ったテネルは、3アクセルを練習中であることを明かしたが、この大会ではまだ試さないことは事前に発表していた。

 SP、フリーともにフランス人のブノワ・リショー振付だが、パンデミックのために全てオンラインで行ったという。「彼は動きの細部までとてもこだわる振付師なので、(オンラインビデオでの振付作業は)簡単ではなかったです」と説明。

 SP「モダレーション」では3ルッツ+3トウループの2つ目のジャンプが回転不足になり、2位スタート。フリー『サラエボ』では、冒頭の3ルッツ+3トウループは2つ目のジャンプが回転不足に。

 後半で挑んだ2度目の3ルッツ+3トウループは、今季から始まった4分の1の回転不足を示すqが両方のジャンプについた。それでもフリーでは137.78で1位になったが、SPでの点差をカバーしきれずに総合211.07で2位にとどまった。

「人前でプログラムを披露できたのは、久しぶりのこと。直接会場にいなくても、遠くから多くの人たちが応援してくれているのを感じました」とコメントした。

16歳の新人オードリー・シンが3位に

 3位に入ったのは、16歳の新人オードリー・シンだった。SPでは3ルッツ+3トウループ、2アクセル、3ループを着氷。ルッツは4分の1回転不足の判定だが、身体全体を使った伸び伸びとした演技で69.77を獲得。

 フリーでは3ルッツ+3トウループを完璧に決めて、136.38を獲得。技術点は全選手の中で最も高かった。「今日はちょっと緊張したけれど、全て着氷できて良かった。良い演技ができました」と喜びを表現した。

【次ページ】 ゴールドの残した重い言葉

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