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半年ぶりに再開! 来夏を見据えた熱闘。
リードジャパンカップレポート <男子編>

posted2020/08/31 14:00

 
半年ぶりに再開! 来夏を見据えた熱闘。リードジャパンカップレポート <男子編><Number Web> photograph by MATSUO.K/AFLO SPORT

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津金壱郎

津金壱郎Ichiro Tsugane

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MATSUO.K/AFLO SPORT

 国内スポーツクライミングの再開初戦となった『第33回リードジャパンカップ(以下LJC)』が、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で8月10日からの3日間で開催された。

 屋外競技場を使用した今大会は、徹底した新型コロナウイルスの感染防止策が採られた。無観客での開催とマスク着用の徹底はもとより、選手同士の密が起きないように従来なら2日間の会期を3日間に延長。さらには、選手やスタッフ、関係者、メディアなどは2週間前からの検温と、会場入りの際の検温が義務付けられた。

 こうしたなか約半年ぶりに行われた公式戦は、男女ともにリード種目を得意とする選手たちが躍動した。今回は男子について触れていきたい。

優勝の西田秀聖、2位の吉田智音とも高校生。

 男子は初日に予選、2日目に準決勝、最終日に決勝という変則スケジュールのなかで行われ、西田秀聖(奈良県山岳連盟)が決勝進出8選手のなかで唯一の完登を決めて初優勝を果たした。

 昨季はW杯リード・ブリアンソン大会で初優勝を遂げた高校3年生は、緊急事態宣言後のトレーニングでは苦手にするボルダリングに重点を置いてトレーニングし、ダイナミックな動きの精度を高めたことが奏功した。

 2位には同じく奈良県山岳連盟の高校1年・吉田智音が入った。今シーズンからシニアの国際大会に出場資格を得た16歳は、前年57位から大幅なステップアップ。ここからどう成長を遂げていくのか楽しみなところだ。

 奈良県勢は高校2年の抜井亮瑛が準決勝進出の16位、女子でも高校2年の谷井菜月が5位、中学2年の抜井美緒が11位と躍進し、県のレベルの高さを印象づけた。

【次ページ】 20歳・田中修太がにじませた悔しさ。

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