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セレクトセール落札総額187億超!
ディープ亡き今、超高額馬の出現は? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2020/07/16 08:00

セレクトセール落札総額187億超!ディープ亡き今、超高額馬の出現は?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ディープインパクト(写真)とキングカメハメハ産駒を買えるラストチャンスとなった今年のセレクトセール。“ツートップ”の後継となる馬は現れるか?

「どの種牡馬の仔が走るかわからない」

  2日間のセールを終え、市場長で、社台ファーム代表の吉田照哉氏はこう総括した。

「この難しい環境でも、いい馬にはいい値段がつきました。コロナに関わらず、ディープがいなくなったことにより、超高額馬が出にくい時代が来たように思います。それでも、良血の繁殖牝馬から生まれて、馬体のいい馬には高い値がついていますね。昔より繁殖牝馬(上場馬の母)のレベルが上がっています。繁殖牝馬に投資した結果が出ているのでしょう。これからはどの種牡馬の仔が走るかわからない時代になると思います」

  コロナの影響で本業が苦しくなった個人馬主も多くいると聞いていたが、今年のセレクトセールを見た限りでは、それを感じることはほとんどなかった。

  やはり、吉田勝己氏も話していたように、無観客でも競馬が例年とさほど変わらぬ売上げで開催され、馬主経済が回っていることが活況につながったのだろう。

  この状況下でも、日本の競馬界全体のレベルは、さらに底上げされている。

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