中澤「今も食生活は変わってない」

中澤佑二が番組に登場したのは第29回目の放送（2018年11月16日OA）。当時はまだ現役で横浜F・マリノスの選手だった。

熊谷　中澤さんは現役時代、食事に気をつけていたと聞いて、私とは正反対だなと思ったんです。

中澤　スポーツって体脂肪が増えると悪みたいな雰囲気があるじゃないですか。実際に増えたら罰金や罰走もあったし、余計なものを食べている選手は怪我が多い印象があって。鶏肉の皮を剥いだりしていましたね。実は現役時代の癖が習慣になっていて、今もあまり食生活は変わってないんですよ。だけど、サッカーに限らず、女子選手は意外と好きなものを食べているって人多いですよね。

熊谷　そうですね。罰金もないですし、大好きな焼肉とか、自分が好きなものを食べていますね。ただ、栄養バランスには気を遣っています。今回の自粛生活中に何冊か本を読んだのですが、糖質制限とか、栄養学とか、書いてあることが本によってバラバラなんですよね。

中澤　そうそう！

熊谷　しかもあとがきに「全員に当てはまるとは限りません。あなたに合う形を見つけてください」みたいに書いてあって（笑）。

中澤　わかる！　最初に書いておけよ！　みたいな（笑）。

熊谷　ただ、練習も思うようにできないので、今だからできることがあるかなと思って、糖質を摂る量を制限したり、高タンパクの食事を心がけたりしてみたのですが、そこまで変化を感じられなくて。結局、今のところ怪我なくプレーできているので、我慢まではしなくてもいいかなと。

サッカー選手には適度な脂肪も必要。

中澤　怪我しないというのは大事ですよね。どちらにしても、歳を取ると体質もどんどん変わるので、食事に向き合う時はくると思います。僕は低糖質をやって怪我をして、それでさらに食事と向き合う時間が増えました。

熊谷　筋肉系の怪我ですか？

中澤　そうです。

熊谷　よく聞きますよね。炭水化物摂らないとピキッとくるって。

中澤　そうなんですよ、肉離れするんですよ。そのとき栄養士の方に、体脂肪のカットも大事だけど、サッカー選手には適度な脂肪も必要だからって言われて。すごく気が楽になったし、そこからは怪我もなくなりました。ただ、体のキレを出すには糖質を減らした方がいいという人もいて。結局その人に合うか合わないかなんですよね。栄養学は本当に難しい。

熊谷　同じものを食べていても太る人も、太らない人もいるし。自分が何を食べているか管理をしながらやっていくことですよね。

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