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ホークスと「タカガールデー」の心。
10月こそ球場をピンクに染めよう。 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKotaro Tajiri

posted2020/05/31 19:00

ホークスと「タカガールデー」の心。10月こそ球場をピンクに染めよう。<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

ホークスはピンクリボン運動へも積極的な活動をしてきた球団の1つである。その姿勢は確かな支持を広げている。

恐れるべき病はコロナだけではない。

 継続してきたこの取り組みは、今年で12回目を迎える予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大によるプロ野球開幕延期に伴い、「タカガールデー」として発表されていた5月9日、10日はもう過ぎ去ってしまった。

 この数カ月間、世の中のニュースの大半はコロナばかりだ。先頃、日本全国の緊急事態宣言が解かれたとはいえ、世間の話題の中心はしばらく変わらないだろう。

 ただ、ふと思うのは、我々人類が恐れるべき病は、決してコロナだけではないということだ。1つのものに注目するあまりに、ほかの様々なことで闘っている存在がちょっと薄れすぎているのではないかという懸念がある。

 乳がんも置き去りにされてしまっている中の1つなのではないか。物事を色々な角度から見ることが大切なように、我々は常に視野を広く持って生きていかないといけない。とはいえ、人間は忘れる生き物だ。だから、情報を発信していく必要がある。

10月の「ピンクリボン月間」。

 プロ野球のピンクリボン運動は5月の母の日に合わせて行われることが多いが、じつは「ピンクリボン月間」というものが10月に設定されているのだ。

 2020年のペナントレースは6月19日に開幕して120試合を戦うことが決まった。今年に関しては、まだ10月はレギュラーシーズンの真っ最中ということになる。是非とも球界全体として前向きに検討してもらいたい。

 もちろん開催条件は、そこにファンがいることになる。6月19日の開幕から当面のあいだは無観客開催となる。野球がある毎日が戻ってきた次の願いは、数万の座席に人の温もりがまた戻ることだ。

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