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<決戦直前インタビュー>
福永祐一「もっともっと凄い馬へ」

posted2020/05/25 15:00

 
<決戦直前インタビュー>福永祐一「もっともっと凄い馬へ」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

'19年撮影。

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

photograph by

Takashi Shimizu

不利な最内枠、想定外の展開。それでも愛馬の力を信じ切り、他馬をねじ伏せ、18度も阻まれた鬼門の皐月賞をクリアした。5大クラシック完全制覇を成し遂げ、次の標的は無敗の二冠。黒き相棒に絶大な信頼を寄せる鞍上は、その先をも見据えていた。(Number1003号掲載)

 デビュー25年目。四半世紀のキャリアを積んできた福永祐一が、コントレイルとの出会いによって、いま別次元のステージに立っている。皐月賞を制したことで、自身の5大クラシック完全制覇(史上11人目)にたどり着き、その勝利は父・洋一('77年ハードバージ)との父子制覇というおまけもついた。無観客という異様な舞台設定ではあったものの、レース直後の共同インタビューのマイクの前に現れた福永の表情は、テレビを通して観る者をも笑顔にしてしまうほどの晴れやかさだった。

「返し馬の雰囲気が最高で、これならある程度のポジションで進められそうだなと目算を立てていました。元々スタートが上手で先行力もある馬ですから。ところが、いざゲートが開いたら進んで行こうとしません。馬場状態が緩い最内枠からのスタートだったことで、コンディションが良くないところを走らされるのが嫌だったのでしょう。無理に促すことはしませんでしたが、2コーナーを回ったときには最後方に近いポジション。想定外のレースになって、これは大変だと思いました。ファンの皆さんも不安な気持ちにさせてしまったかもしれません。あの形になったら、もう腹をくくるしかありませんが、それからは楽に外に出すことができました。4コーナーではゴールまで突き抜けそうな手応えでしたからね。2着馬(サリオス)も強い馬なので簡単には勝たせてもらえませんでしたが、今日の内容で、距離が延びても大丈夫という感触をつかめたのは大きな収穫でした」

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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