ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
石川遼、15歳が掴んだ奇跡の初優勝。
思い返すと「まさに社会科見学」。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byKyodo News
posted2020/05/20 11:50
2007年5月20日、史上最年少で優勝を果たした石川遼。少し照れた笑顔を見せながらチャンピオンブレザーを羽織った。
想像通りにならないことばかり。
間もなく人生の半分近くがプロ生活になる。
振り返って思うのは、「『ああいう1年を迎えたい』と思っていたことと、実際に自分が来てみた“いま”は違う。必ずズレがある」ということ。良い方にも、悪い方にも、想像していた通りにはならないことばかりだ。
「もっと練習できる時間が、環境があれば……と嘆いても状況はなかなか変わらない。新型コロナウイルスの影響でこうなった世界は前と比べたら異常な状況だけど、『これが普通なんだ、これが日常なんだ』と早く落とし込める人は強い。タフで、負担のかかる選択を強いられているのは本当に気の毒だと思う。けれど、次の一歩をどう踏み出していくかに悩むその反面、その分、必ず強くなれる」
未曽有の事態で苦境を強いられた彼ら、彼女たちだからこそ知る、これからに活かされる局面も感情もある。石川は10代の瑞々しい感性に訴えかけた。
国内外のトーナメント速報をいち早くお届け!!
「ゴルフダイジェスト・オンライン」 http://news.golfdigest.co.jp/