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ドラフトすら通常通りとはいかない。
支配下80名という救済措置検討を。 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byKyodo News

posted2020/04/08 07:00

ドラフトすら通常通りとはいかない。支配下80名という救済措置検討を。<Number Web> photograph by Kyodo News

リーグ開幕の見通しが立たないプロ野球。ドラフト会議も例年通りのやり方とはいかないだろう。

飛田穂洲が残した言葉。

 飛田翁は敗戦後の退廃した空気の中でなかなかペンを執らなかったらしいが、年が明けると「住家も焼かれた。知己友人の多くも喪った。」から始まる名文を書きつらねた。それを最後に紹介する。

「ことに目標を奪はれ、或種の感激を失った青少年の頽廃的気分は、建直さるべき将来の日本に、どんな影響をもたらすであろうか。(中略)ひたむきの目標を失った彼等には、頗る同情に値するものはあるが、さればとて、いまのままで将来の日本人が立ち行く筈がないのである。(中略)学ぶべきを学ばず、楽しむべきを楽しみ得ざりし彼等の持った日常生活に、誰か一掬(いっきく)の涙を惜しむものがあらう。然し、彼等は世間の安価な同情に甘んじて委縮し放心し堕落してはいけない。(中略)いまや、吾々は敗戦生活の暗さを一掃しなければならぬ。(中略)窮迫せる身辺に、一個のボールを求むるの難事たるべきは、想像に難くないが、破れたる無心のボールの中に、やがて救国の芽生えを感ずるならば、不自由を不自由と考えずに、道を楽しみ、明朗人生のスタートを切られたい」

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飛田穂洲

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