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無観客開催・春場所の危機を好機へ。
朝乃山、炎鵬、徳勝龍らに注目!
text by
荒井太郎Taro Arai
photograph byKyodo News
posted2020/03/07 08:00
朝乃山にとって、大関取りの絶好の機会となるはずの春場所。無観客の困難を乗り越え、思い切った取り組みを期待したい。
炎鵬が初の横綱、大関陣総当たりの地位に。
場所前の稽古では好調が伝えられている両横綱も昨今は休場を繰り返すほどの満身創痍で土俵を務めている。先場所のように1つの黒星をきっかけにして崩れることも無きにしも非ずだ。
横綱陣の高齢化、一人大関という状況は上を目指す若手にとっては絶好のチャンス。
三役や平幕上位にひしめく彼らには、上位陣を自分たちの手で引きずり下ろすくらいの気概を見せてほしい。
また、炎鵬が今場所は初の横綱、大関陣総当たりの地位に躍進。
体重が100キロにも満たない小兵がこの地位でどこまで通じるのかも楽しみだ。
先場所の覇者で番付を15枚も上げた、突き落としのスペシャリスト、徳勝龍も今場所は真価を問われることになる。
無観客開催が力士にとって、どんな影響を及ぼすのか――前例のない本場所はいよいよ8日に初日を迎える。