令和の野球探訪BACK NUMBER
センバツ21世紀枠・平田高校の強み。
植田監督が語る「目に見えない力」。
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2020/03/03 20:30
出雲高校を2016年夏の甲子園に導いた手腕を持つ植田悟監督。平田高校として初となる甲子園の舞台で、どんな野球を見せるか。
過去と他人ではなく、今と自分を。
だからこそ来るべき大舞台でもブレないスタイルで勝負がしたいと植田監督は言う。
「勝とうと思うな、今やるべきことに集中しようということは伝えます。出雲で甲子園に出た時、三重のいなべ総合の尾崎英也監督に教えてもらったのですが、“結果目標ではなく行動目標、実力発揮を目指す”ということです。過去と他人はコントロールできないから、今と自分をコントロールできるようにしたいと思っています」
現在は新型コロナウイルスの感染拡大によってセンバツ甲子園の開催も危ぶまれている混沌とした状況だ。それだけに植田監督の泰然自若とした指導理念や姿が心により一層、焼き付いた。
そして、全国の強豪に束となって立ち向かう選手たちの奮闘は、平田地域のみならず多くの人に元気や勇気を与えることができそうだ。