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ジダンとペップよ、難癖を黙らせろ。
マドリーvs.マンCに漂う激闘の予感。

posted2020/02/26 18:00

 
ジダンとペップよ、難癖を黙らせろ。マドリーvs.マンCに漂う激闘の予感。<Number Web> photograph by Getty Images

CLマンチェスター・シティ戦に向けた記者会見に臨むジダン監督。グアルディオラ監督との采配面での勝負は、間違いなく見ものだ。

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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Getty Images

 ジネディーヌ・ジダンとペップ・グアルディオラ──。

 今季チャンピオンズリーグ(CL)16強の至極のカード、レアル・マドリー対マンチェスター・シティは、現代のフットボール指揮官の頂上決戦でもある。ユルゲン・クロップを含めた、この3人がいまの最高峰を成す。

 カルロ・アンチェロッティとジョゼ・モウリーニョにも実績はあるが、もう何か特別なことを起こせるようには見えない。

 ジダンとグアルディオラは選手時代に欧州クラブの頂点に立ち、監督としては前者が一昨季までCLを3連覇し、後者は2009-10シーズンと2011-12シーズンに優勝している。そんな当代随一の両指揮官にも、物言いを付す人はいる。不思議とそれは似通ったものだ。

ロナウド、メッシがいなくても。

 ジダンがCLを制した頃のマドリーには、クリスティアーノ・ロナウドという稀代のゴールマシンがいた。ペップが指揮したバルセロナは、不世出の天才リオネル・メッシを擁していた。だからこそ、彼らはあれほどの成功を収めることができたのだ。粗探しというものは人間の性かもしれないが、時折、そうした主張を見聞きすることがある。

 だから今季の大会をどちらかが制し、あらためてその指導力の高さを証明してくれたらいいと思う。

 より長い間、そのような声を聞いてきたのは、グアルディオラ監督だ。

 9シーズン前、バルセロナにクラブ史上4度目のビッグイヤーをもたらした後、バイエルンでの3年間とシティでの3年間で、両クラブがもっとも望んだ欧州王者の称号をもたらせなかった。特に現所属先のシティは、アブダビの財力によってメガクラブに生まれ変わってから、唯一手にしていないメジャータイトルであるCLを切望し続けている。

【次ページ】 ペップが一番欲しいのはCL王者。

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