バスケットボールPRESSBACK NUMBER
若手オールスター戦でダンク連発!
八村塁が今季後半戦へ意気込み語る。
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGetty Images
posted2020/02/20 19:00
ライジングスター・チャレンジでダンクシュートを決める八村塁。第1クォーター途中にはMVP候補の声も上がった。
遠慮しているシーンもあったが。
少々残念だったのは、第1クォーター途中にはMVP候補の声も飛びながら、後半は得点が伸びなかったこと。勝負どころの後半戦に数字が落ちる傾向はシーズン中も見られたが、その点はオールスターでも同じだった。
「ただ勝ちたかっただけです。負けるのは好きではないので。みんなと一緒にプレーできて楽しかった。モー(バグナー)、BC(ブランドン・クラーク)と一緒のチームで楽しかったです」
試合後、米メディアに“第1クォーター時点ではMVPも意識したのでは”と聞かれ、八村は再び笑顔ではぐらかしていた。
第2クォーター以降も強引にダンクにいけそうな場面は散見されたが、パスを出してしまうシーンが目についた。初のビッグステージにおいて、日本人的な遠慮も働いたのかもしれない。
ただ、今回ばかりはそんな姿も否定的に捉えるべきではないのだろう。
「楽しむってことを意識してやりたい」
「やっぱり楽しむっていうことがこういうところでは大事。僕としても楽しむってことを意識してやりたいなと思います」
当日朝から八村は盛んにそう述べており、実際にこの週末を通じて“楽しみたい”という明確な意図が感じられた。ゲームでも、言葉にあったように、ゴンザガ大時代のチームメイトであるクラーク、あるいは現在の同僚バグナーらとボールをシェアし、楽しくプレーしたかったのではないか。
そうすることで八村が快適に時間を過ごせたのだとすれば、それで十分なようにも思えてくる。