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JBCの「判定負け」で、
頭をよぎった2つの判決。
~亀田3兄弟とアリは違うが……~
posted2020/02/22 18:00
![JBCの「判定負け」で、頭をよぎった2つの判決。~亀田3兄弟とアリは違うが……~<Number Web> photograph by KYODO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/6/1500wm/img_36629138fb444a6d40d9fbc7c4076cd3367921.jpg)
判決後、北村晴男弁護士(左)と会見を行った亀田興毅。JBCに対しては「関わった方全員の辞任」を要求した。
text by
![前田衷](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
前田衷Makoto Maeda
photograph by
KYODO
亀田3兄弟らが日本ボクシングコミッション(JBC)を訴えた裁判で、1月31日、東京地裁は全面的に亀田側の言い分を認める判決を下した。損害賠償額は亀田側の要求した約6億6400万円ではなく4550万円だったが、これでも今のJBCには負担が重く、破綻の危機さえ取りざたされている。統括団体として、ボクシング界の法の番人たるJBCにとっては手痛い「判定負け」である。
ボクサーが受けた処分に納得せず裁判で争うことは滅多にないが、今回の件で即座に頭に浮かんだ2つの裁判がある。ひとつはWBCがドイツのボクサー、グラシアノ・ロッシジャーニに訴えられ、2003年に米国の裁判所から約3000万ドル(約36億円)の莫大な損害賠償を命じる判決を下されたケースだ。
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