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ミカエル・ミシェルが川崎に降臨。
初重賞は苦戦、菜七子との再戦は?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2020/02/06 20:00
容姿に注目が集まりがちなミカエル・ミシェルだが、フランスで女性騎手の年間最多勝記録を更新した実力は確かだ。
藤田菜七子との対戦は「嬉しい」。
母国フランスではダート戦で騎乗したことがないのに、昨年札幌で行われたワールドオールスタージョッキーズではダートで日本初勝利を挙げた。普段は超スローの流れのなかで手綱の引っ張り合いとなるレースをしていながら、まったく異なる条件の舞台でも結果を出している。川島はつづける。
「プッシュ、プッシュの日本のダートにすぐ適応しているところはすごいと思います」
ミシェルは金盃の次の最終レースも12着に敗れ、この日は6戦して未勝利だった。レースの合間、気持ちを切り換えるためによくフルーツを食べているという。
「今日はイチゴを食べました」
そう微笑んだ彼女は、今月28日にサウジアラビアで開催される国際騎手招待競走で藤田菜七子と対戦する。
「大好きなナナコと一緒に乗ることができるのは最高に嬉しい。早く参加したいです」
南関東の短期免許期間は3月31日まで。
大井か川崎、船橋、浦和のどこかで藤田と手合わせする可能性もあるだろう。
世界で活躍する日仏の美人ジョッキーがこうして脚光を浴びるなど、数年前までは考えられなかった。それが現実となったのは、彼女たちに力があるからだ。
ミカエル・ミシェルが見せてくれる美技を、楽しみたい。