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『百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者』
「グッドハート」な経営論が示す、
新日本プロレスの明るい未来。
text by
九龍ジョーJoe Kowloon
photograph bySports Graphic Number
posted2020/02/08 08:30
『百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者』ハロルド・ジョージ・メイ著 時事通信社 1500円+税
新年恒例の新日本プロレス東京ドーム大会、今年は2日間連続で開催され、合計観客数は7万人を突破したという。プロレス人気のV字回復は果たされ、ファン層も拡大。いよいよ次のレベルへと進むために木谷高明オーナーが同社の社長に招聘したプロ経営者が、著者である。
オランダ生まれだが、「前世でおそらく日本人」と語るほどの日本贔屓。子供時代を入れると35年に及ぶ日本生活の中、名だたる外資系企業3社、日本企業3社を渡り歩いてきた。
それらのビジネス経験を踏まえた経営論がメインの本である。よって、プロレスへの言及に期待して手に取ると少々肩透かしをくらうかもしれない。