リーチマイケルの名言

日本人は謙虚だから、それが受け身の姿勢につながりかねない。

2011年W杯を直前に控えて、登録名が「マイケル・リーチ」だった頃に語った、日本への印象だ。「ニュージーランドは約束の時間に20分から30分くらい遅れるのは平気。フィジーの人は2、3時間、下手すると来ないよ」と冗談をまじえつつ、日本の規律をリスペクトしている。ただしラグビー王国で生まれ育ったリーチにとって、謙虚さは闘争心の物足りなさにも映った。日本代表に選ばれる誇りを体現しようとしたリーチが、2015、2019年W杯の主将を務めたのは自然なことだったのだろう。

Number782号(2011/07/07)