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山本と島田、2人の後輩たちが語った、
王者・羽生から受けた大きなインパクト。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2019/11/28 19:00

山本と島田、2人の後輩たちが語った、王者・羽生から受けた大きなインパクト。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

NHK杯に出場した山本、羽生、島田。大会中の会見で羽生は「グランプリ(シリーズ)だからこそ感じられるものってたくさんある」と2人にエールを送った。

若いスケーターの糧となり、自らも進む。

 小さな頃の自分と向き合う姿勢。そこで浮き彫りになるのは、どこまでも自分を高める意欲にほかならない。そしてここまで経験を重ねても、果てなく理想を追い求めるメンタルが伝わってくる。

 しかも、どこまでもフィギュアスケートに対し誠実であり真摯であるからこそ、一切の妥協を許さない。

 山本、島田が感じ取ったのは、そうした姿だった。

「練習のときから強い気持ちを持ってやっていきたいと思います」と山本は言う。

「あそこまでストイックになることは僕にはできないかもしれないけど、僕にあった練習の仕方だったりあるべきものをみつけていきたいと思います」と、島田が言う。

 若いスケーターたちの今後に大きな糧となる余韻を残し、自分をひたむきに乗り越えようという姿勢を、あらためて示した羽生結弦の次戦は、グランプリファイナル。

 3年ぶりの舞台もまた、さらなる高みへ進むための場所となる。

羽生選手のNHK杯詳報と、今季初戦オータムクラシックからスケートカナダまでの密着ドキュメント、山本草太選手の独占インタビュー、コーチであるステファン・ランビエルが語る島田高志郎選手、など充実の記事を掲載したNumber991号フィギュア特集「もっと強く、美しく」が絶賛発売中です。ぜひお手にとってご覧ください。
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