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横山典弘が語るデットーリの凄み。
「どんな騎乗をしても驚かない」
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/11/20 18:00
デットーリは来日して11月24日のジャパンカップ(GI)でルックトゥワイス、12月1日のチャンピオンズカップ(GI)でオメガパフュームに騎乗予定だ。
拮抗した馬なら未勝利戦でも……。
最後に「デットーリ騎手が3度制しているジャパンC(GI)で一緒に乗れたらテンションが上がるのでは?」と問うと、ベテランジョッキーは表情ひとつ変えずに答えた。
「もちろん大舞台ならそれはそれで楽しみだけど、拮抗した力の馬で戦えるならたとえそれが未勝利戦でも楽しみですよ」
天才だからこそ分かる天才の素晴らしさというのもあるのかもしれないが、我々のような立場の人間からしてもデットーリ騎手の来日は楽しみだ。横山騎手とのゴール前での競り合いを期待したい。
ちなみにデットーリ騎手が制した3度のジャパンCはいずれもハナ差での優勝。“さすが!”と思わせる結果だが、当の本人であるデットーリ騎手にそのあたりを伺うと、歯を見せて笑いながら答えた。
「毎回ハラハラして心臓に良くなかったよ。勝てるならもっと楽に勝ちたかったさ!」
さて、ゴール前は彼が抜け出すのか、それとも競り合いになるのか。いやいや、横山典弘騎手ではないが、どちらにしても楽しみだ。