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東京五輪がラグビーW杯から学ぶこと。
合宿のおもてなし、持ち込みルール。
posted2019/11/17 20:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
先日閉幕したラグビーのワールドカップは、成功のうちに大会期間を終えた。
しかもその成功は、予想を大きく超えるものだった。開幕前は、大会がクローズアップされる度合いも決して大きくはなく、大会が開催されること自体の認知度が低いのではないか、など懸念の声が少なからずあった。
いざ始まると、各地のスタジアムは多くの人々で埋め尽くされた。スタジアム内のみならず、ファンゾーンをはじめ、スタジアムの外にもたくさんの人が集った。テレビでも試合の中継は高視聴率を獲得。ニュース番組をはじめ、代表の特集が組まれることも増えていった。
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海外では、「ラグビーW杯史上、最高の成功を収めた」という評価や、忘れがたい大会など、賛辞が相次いだ。
日本代表の活躍、合宿のサポート。
こうした成功の中心に、日本代表の好成績があるのは言うまでもない。グループリーグを全勝、1位で通過してのベスト8入りの過程では、人を惹きつけるゲームが展開された。試合ごとに、これまでラグビーに強い関心を持ってこなかった人たちも競技の魅力に惹きつけられ、ひいては大会そのものの成功にもつながった。
成功の要因を他に探れば、浮き上がってくる要素がある。
その中には来年開催される東京オリンピック・パラリンピックにとって参考になるものも多くある。
まず、あげられるのは、大会を前に日本で合宿を行なったチームへのサポートだ。
強豪ニュージーランドの合宿地となったのは、千葉県柏市。柏の地元の子どもたちが、ニュージーランドが試合開始前に行なう「ハカ」を披露して歓迎したのをはじめ、市の競技場や地元小学校の体育館、プールを練習施設として提供し、手厚いサポートで歓迎した。