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秋の天皇賞、GI馬こぞって参戦も、
ルメール&アーモンドアイの1強か。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/10/25 18:00
昨秋のジャパンカップを2400m世界レコードで制したアーモンドアイは、GI6勝目を狙う。
3歳馬サートゥルナーリアが参戦。
とんでもない道悪をモノともしなかった一昨年のキタサンブラックや前年のダービー馬が復活劇を披露した昨年のレイデオロなど、数々の名勝負が繰り広げられてきた天皇賞(秋)。今年もそんな歴史に残るシーンが見られそうな気配が、エントリーしているメンバーを見ていると感じられる。
アエロリット、アルアイン、ウインブライト、ケイアイノーテック、スワーヴリチャード、ダノンプレミアム、これにダービー馬のマカヒキにワグネリアンとGIホースがゴロゴロ名を連ねるが、中でも大きな注目を集めるのは今年の皐月賞馬であり、前走の神戸新聞杯を圧勝した新星サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)と昨年の年度代表馬アーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
サートゥルナーリアはデビュー以来ここまで6戦5勝。先述した今春の皐月賞の他、昨年暮れのホープフルSとGIを2勝している。
前走の勝ちっぷりを見ても、本来なら1番人気に支持されても不思議ではない成績の持ち主だが、この馬を差し置いて1番人気に推されそうなのがアーモンドアイだ。
ドバイターフも優勝のアーモンドアイ。
前走の安田記念こそスタート直後の不利もあって3着に敗れてしまったが、それ以前の成績は8戦して7勝。実戦経験がなく、距離も1400メートルといま思えばみじか過ぎたデビュー戦こそ追い込み切れず2着に敗れてしまったが、その後は7連勝。
桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬三冠を制したばかりか、続いて出走したジャパンC(GI)では並みいる古馬勢を相手に終始2番手から最後の直線では堂々と抜け出し、2分20秒6というとんでもないレコードタイムで圧勝。世界中のホースマンに衝撃を与えると、今春にはドバイへ遠征。ドバイターフも優勝し、改めて世界にその名が打電された。