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新刊『CHANGE』はビジネス書!?
太田雄貴会長、“3度目”の日本選手権。

posted2019/10/20 18:00

 
新刊『CHANGE』はビジネス書!?太田雄貴会長、“3度目”の日本選手権。<Number Web> photograph by FJE

今年の全日本選手権のポスターを撮影したのは篠山紀信さん。昨年の蜷川実花さんに続き、日本を代表するフォトグラファーの作品が大会の「看板」だ。

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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FJE

 2019年10月9日、私の最新の著書『CHANGE 僕たちは変われる 日本フェンシング協会が実行した変革のための25のアイデア』が発売されました。

 2017年夏、31歳だった私が日本フェンシング協会会長に就任して以来の、2年以上にわたる軌跡――さまざまな改革、その裏でのトライ&エラー、日々抱いている葛藤と喜びまでを綴っています。

 大会演出、外部人材の登用、テクノロジーの導入といった、これまで数多くのメディアがとりあげてくださったような「空中戦」的な成果はもちろんのこと、組織再編や人事再検討をはじめとした、地味だけど組織を活性化させる「地上戦」的なさまざまな施策についても、隠すことなく記しました。

 私としても、「日本フェンシング協会がこれまで進めてきた取り組みについて知りたい方はこの本を読んでもらえれば!」と薦められる1冊にまとまったことを、とても嬉しく思っています。

中小企業のような立場として。

 この本は、フェンシングに興味がある人だけでなく、全般的なスポーツファン、そしてスポーツビジネスに興味がある方、もっといえば、より広いビジネスパーソンの方々にも楽しんでいただけるのではないか、と思っています。

 いわば、太田雄貴的/日本フェンシング協会的ビジネス書でもあるのです。

 まずは、スポーツファンやスポーツビジネスに関心を抱いている方。盛り上がりを見せている昨今のスポーツビジネス界において、フェンシングのことをポジティブな参考事例として引いていただける場面がとても多くなりました。

 ありがたい限りです。

 野球やサッカーのようなメジャースポーツ、たとえていえば大企業ではない中小企業のような立場の日本フェンシング協会が、どう差別化・ブランディングしていけるのか――これは、この2年間余り、私たちにとって大きな命題のひとつでした。

 私たちは、ただ単に派手な打ち上げ花火を上げたいわけではありません。マイナースポーツとしてのフェンシングを「ベンチャースポーツ」と位置づけたうえで、フェンシングという競技がサステイナブルなスポーツとして、未来に向かって続いていくことを目標にしています。

 そうした取り組みを綴った本書は、多種多様な競技のこれからをスポーツビジネスの視点から考えるヒントやアイデアが詰まった1冊になったと思っています。

【次ページ】 「空中戦」だけでなく「地上戦」も。

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