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ウッズのお誘いメールをスルー!?
全英優勝候補筆頭、ケプカの生き方。
posted2019/07/18 13:40
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph by
Getty Images
「やっぱり、ブルックス・ケプカはブルックス・ケプカだ」
――全英オープン開幕直前、米メディアが発信した記事の中に、そんなフレーズがあった。
「ケプカはケプカ」とは、よく言えば「彼はマイペース」という意味。だが、どちらかと言えば「やっぱり彼はそういうヤツだよね」という、少々皮肉めいた、批判めいたニュアンスが伝わってくる。
コトの発端となったのは、全英オープン開幕前にタイガー・ウッズが苦笑しながら会見で明かした、こんな話だ。
「一緒に練習ラウンドをしようよって、“ブルクシイ(※ケプカの愛称)”にテキストメールを送ったんだけど、何も返事がないんだよね」
今年の全英オープンの舞台は北アイルランドの名門、ロイヤル・ポートラッシュ。だが、北アイルランドでの全英オープン開催自体が1951年以来、実に68年ぶりということもあり、出場する大半の選手は、これまでロイヤル・ポートラッシュを見たこともプレーしたこともない。
百戦錬磨のウッズとて、今回が初めてなのだ。
ウッズの誘いにケプカの返信はなし。
そんな中、ケプカの相棒キャディのリッキー・エリオットは北アイルランドの出身で、しかもロイヤル・ポートラッシュの元従業員であり、現在は同クラブのメンバーだ。
当然ながら、コースの隅々まで知り尽くしているわけである。その知識のほんの一部をちょっと拝借したいという“下心”もあって、ウッズはケプカに「一緒に練習ラウンドしようよ」とお誘いメールを送ったのだ。
だが、ケプカからの返事はないのだとウッズは苦笑気味に明かし、それを聞いた米メディアはすぐさま「ケプカがタイガーのリクエストを無視!」「やっぱり、ケプカはケプカだ」と書いていた。