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噂の大物牝馬にディープ級の末脚も。
ノーザンファーム勢3頭の素質が凄い。
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byPhotostud
posted2019/06/19 07:00
6月2日の2歳新馬戦で、クリストフ・ルメール騎手が騎乗して快勝したモーベット(1番人気)。
ディープでさえも減速するラスト1ハロン。
試みに最近の名馬の新馬戦を調べてみたが、キングカメハメハ('03年)が記録した12秒1-11秒8があるぐらい。もう少し遡って、アグネスタキオン('00年)が11秒3-11秒0で上がって、当時の河内騎手が大興奮したという伝説が残っているほどだ。
ちなみにディープインパクトの新馬戦が10秒8-11秒2。空を飛ぶように(有名な武豊騎手の表現)走っても、最後は少しだけ減速してしまうのが当たり前なのだ。
3頭とも、ノーザンファームの育成馬。
生産馬の成長曲線を科学的に掌握して上手に仕上げる技術は突き抜けており、来年のクラシックも質と量の両面で圧倒しそうだ。