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世界で愛されるモンスト
text by
河崎三行Sangyo Kawasaki
photograph byTadashi Shirasawa
posted2019/06/27 11:00
老若男女を問わず、ファンが詰めかけた台湾の予選会場。客席からのどよめきと歓声で、試合はますますヒートアップしていった。
決勝大会で来日する時の楽しみは?
いやぁ台湾はアツい。
激闘の末、BRを制して台湾代表となったのは『邊緣肥宅』。SNSのモンストグループで知り合った25歳、29歳、30歳、33歳の社会人で構成されたチームだ。
「同じステージを使った日本の予選の中継動画で、攻略法を研究してきた成果が出ました。モンストは、仲間と一緒になって団体戦で勝負できるところが好きです。戦っていくうち、チームの絆もどんどん深まっていくんですよ」(リーダーの「Log」)
彼らは揃いのオリジナルTシャツを着込んで大会に臨んでいたのだが、胸にあしらった丸に「肥」と入ったチームロゴの下には、カタカナで「キモオタ」の文字が。
「もちろん、どんな意味かわかって使ってます」(2番手の「Jimmyluo」)
邊緣肥宅というチーム名自体、台湾では「非リア充の太ったオタク」を指すから、それを意訳した日本語としてキモオタはドンピシャ。決勝大会で来日する際に楽しみにしているのは、
「(モンストの運営元である)XFLAGのオフィシャルストアでグッズを買い漁りたいですね。もちろん、日本のチームとも交流してみたいです」(3番手の「瀧」)
最後に、幕張での決勝大会でまみえる日本各地からの出場チームと彼らの実力差について尋ねると、きっぱりこう言った。
「それほどの違いはないと思います。まだまだ向上させなければいけないところはありますが、優勝を狙いたいですね」(アンカーの「Doremi」)
7月、アツい予選を勝ち上がったアツい挑戦者が、日本にやってくる。
▶「モンストグランプリ2019 アジアチャンピオンシップ」公式サイト