ル・マン24時間PRESSBACK NUMBER
競争激化の今年のル・マン24時間。
トヨタが日本車初の連覇に挑む。
text by
古賀敬介Keisuke Koga
photograph byTOYOTA
posted2019/06/12 14:00
昨年、念願のル・マン初制覇を達成したトヨタ。ウイニングパレードをするアロンソ(左)、ブエミと中嶋(車内)。
ほんの小さなミスで勝利は遠のく。
どれだけ入念に準備を行なっても、なかなか完璧を得られないのが耐久レースの難しさ。特にル・マンは予期せぬ出来事が次々と起る、気まぐれな女神のレースだ。
ここまではトヨタの2台が有利にシーズンを戦ってきたが、ル・マンではさらなる性能調整が行なわれる。直前に行なわれたテストデイでは、ノンハイブリッド勢のスピードアップが著しく、性能差は大きく縮まったように思える。
トヨタにとっては、ほんの小さなミスで勝利を失いかねない、シビアな状況といえる。特に、直線スピードではライバルにアドバンテージがあるため、これまで以上にオーバーテークが難しくなり、接触のリスクも増える。
6月15-16日に行なわれる“2度目の”ル・マン24時間は、スーパーシーズンのクライマックスを飾るにふさわしい、タフな展開のレースになるだろう。