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「ポンコツのゴミ捨て場行き」だった男。
ボクサー黒田雅之が世界王者に挑む夜。 

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2019/05/10 16:00

「ポンコツのゴミ捨て場行き」だった男。ボクサー黒田雅之が世界王者に挑む夜。<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

川崎のジム所属選手としては初の世界王者誕生がかかる黒田雅之。地域の縁から、Jリーグの川崎フロンターレも黒田の活動を応援する。

36歳の世界王者とボクサー人生をかけて戦う!

 ベルトを携えて黒田の前に立ちはだかるのは、南アフリカのモルティ・ムザラネ、36歳。下馬評は、黒田の不利に傾いているようだ。

 これまでずっとそうだったように、敗戦の先には引退の文字がちらつく。年齢を考えれば、ムザラネも同様だろう。

 試合で奪い合うのは、世界のベルトだけではなく、互いのボクサー人生だ。

「ボクシングをここまで続けてきたのは、究極の自己満足。好きなことなんで、続けていきたいですよね。だから相手に対しては、『ぼくからボクシングを奪ってみろよ』って、そんな気持ちで戦います」

 昨年末に開設したTwitterアカウントは、まだ129人のフォロワーしか集められていない(5月8日現在)。プロフィール欄に、こう記した。

「プロボクサーやってます。5月13日に世界王者になる予定です。というかなります」

 32歳、色白の無名ボクサーには見えている。

 慣れ親しんだ後楽園ホールのリングの上で、世界王者のベルトを巻き、両手を掲げる己の姿が見えている。

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