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ひねり王子+ド根性男の白井健三。
足首痛を押してのW杯3位に「幸せ」。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2019/04/15 07:30
故障を抱えながら1位のサミュエル・ミクラク(86.599点)、2位の谷川航(85.665点)に継ぐ3位に輝いた白井。
毎日、足首の状態に期待を持って。
畠田監督は「平行棒(のミス)はもったいなかったですが、(体勢を崩した)降り技でこらえたのは後から役立ってくると思う。それに、平行棒以外の種目はやれる範囲での最高に近い実施でした。課題はありますが、収穫も多かった試合でした」とうなずくように言った。
白井も、「試合に出たことで気づいた課題があるので、次に、大きな力として繋げられることができるんじゃないかと感じています。やっと始まったな」と、弾むほどの口ぶりで言った。
今月26日には、世界選手権の代表選考会を兼ねる全日本個人総合選手権(群馬・高崎アリーナ)が開幕する。
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「全日本までに完治するかどうか? 分かりませんが、わからないがゆえに、明日はどういう足首で練習に臨めるんだろうという期待を毎日のように持てていたので、明日からもそうなると思います」
ド根性という引き出しを加えた白井の成長が楽しみだ。