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世界がアーモンドアイにお手上げ。
凱旋門賞で唯一の心配は臨戦過程。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/04/02 16:00
世界のホースマンが、アーモンドアイの動向に注目している。今回の勝利でその熱はさらに上がっただろう。
凱旋門賞の懸念はステップレース。
「秋華賞の時は立っていられないほどで少し心配したけど、それに比べれば今は大丈夫です。今回もすぐに回復しました」
国枝調教師はそう語った。しかしこの症状が懸念材料となり、凱旋門賞の3週間前に同じ舞台で行われるヴェルメイユ賞(GI、3歳以上牝馬)は使わない公算が大のようだ。
国枝調教師から意見を求められた私は、もう少し間を開けて本番に挑めるレースとして、8月に行われるヨークシャーオークスを推奨したが、果たしてどこを叩く事になるのかはまだ分からない。
3カ月以上の休み明けで凱旋門賞を制した馬はすでに半世紀以上出ていないだけに、本番までにどういう路線を敷くのか。日本のホースマン達が願い続けて来た頂点についに手が届くのかどうか……。アーモンドアイの課題は臨戦過程となりそうだ。