話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
堂安律が苦しむ大迫不在時の連動性。
「翔哉君が持った時のタイミングが」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byTakuya Sugiyama
posted2019/03/29 11:15
衝撃的なデビュー以降、代表での堂安律は苦しんでいる。それは彼がチームとの調和を大切にするプレーヤーだからだ。
連動しなければゴールは奪えない。
森保ジャパンはまだチーム作りの段階だが、堂安にとっては、自らが成長してチームの中心選手になるために1分たりともムダにできない気持ちなのだろう。連動した動きがなければ強豪から点が取れないことを、欧州に身を置く中で実感している。また中島が試合の流れを変え、ゴールという目に見える結果を出していることも刺激になっている。
「課題がたくさんあるんで、オランダに戻って努力してきます」
堂安は前を向いて、そう言った。
堂安にとってはなかなか課題を克服できない時間がつづくが、考えて、考えてプレーする中で周囲との連係も自身のシュートを含めた攻撃力も徐々に磨きがかかってくるはずだ。