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武豊とルメール、尊敬しあう間柄。
「ユタカさんはずっと憧れの先輩」
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/03/01 08:00
2018年末、自身の持つJRA年間最多勝記録に迫ったルメール騎手と言葉を交わす武豊騎手。
個人馬主の馬のみで26勝。
しかし、彼は不死鳥のごとく蘇った。懸命のリハビリに耐え、身体を作り直した。果てなき向上心の表れと言って良い海外競馬への参戦も、継続していた。
そんな姿を、見ている人は見ていた。一部の大手馬主が大きな影響力を持つ現在の競馬界において、キズナやキタサンブラックら個人馬主の馬を中心に次々とビッグレースを制した。
今年もその流れは変わらない。GI・フェブラリーSをインティで優勝したのを筆頭に、個人馬主の馬のみで冒頭に記した26の勝ち星を重ねてきた。ここ数年、馬主のランキングで上位に名を連ねるサンデーレーシングやキャロットファーム、社台レースホースやシルクレーシングと言った勝負服での勝ち鞍は26の中に1つもない。
武豊騎手、ルメール騎手ともに、今年ここまでの活躍については「まだ始まったばかり」と口を揃える。もちろんそれは分かっている。それでも通年での彼等の争いを期待してしまう。
そして、さらに福永祐一騎手や戸崎圭太騎手といったチャンピオン経験者にM・デムーロ騎手といった実力者、三浦皇成騎手や田辺裕信騎手ら新風を巻き起こして欲しいジョッキーらが加わり、見応えのあるリーディング争いを演じてほしいものである。