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<快進撃の裏側>
コディ・ベリンジャー「ドジャースを導く勝利の使者」 

text by

出村義和

出村義和Yoshikazu Demura

PROFILE

photograph byYukihito Taguchi

posted2017/09/01 06:00

<快進撃の裏側>コディ・ベリンジャー「ドジャースを導く勝利の使者」<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi
ナ・リーグ西地区を独走し、ダルビッシュ有も獲得。29年ぶりの世界一へ突き進む名門を支えるのは、彗星のごとく現れた強打のルーキーだ。

 ドジャースの歴史的快進撃が続いている。116試合での82勝到達は、ナ・リーグで73年ぶりの快挙だ。このペースで勝利を積み重ねていけば年間115勝となる。1906年のカブス、2001年のマリナーズがマークした116勝のメジャー記録を更新するかもしれない。何しろ目標はひとつ、29年ぶりのワールドチャンピオンなのだ。

 ここ4年連続で地区優勝を果たしながら、リーグ優勝さえ叶わなかった。今季は独走状態にあり、腰痛で戦列を離れていた大黒柱クレイトン・カーショウの復帰のメドが立ちながら、貪欲にダルビッシュ有をトレードで獲得したことからも「今年こそ」の強い決意が伝わる。


 その歴史的シーズンの起爆剤となり、中心のひとりとして牽引しているのがスーパールーキーのコディ・ベリンジャーである。レギュラー外野手、ジョク・ピーダーソンの故障者リスト(DL)入りで3Aから昇格したのが4月25日のこと。前日まで9勝11敗と負け越していたドジャースは以来、ベリンジャーの97試合で34本という驚異的なホームランペースとともにギアを上げ、その間実に74勝23敗という信じられないペースで勝ち続けてきた。

「オレは10個欲しいな」と、勝利の使者は若者らしい無垢な笑顔をみせた。ワールドシリーズのチャンピオンリングをいくつ欲しいかと聞いたときのことだった。父親クレイはメジャーで4シーズン、通算183試合しか出場できなかった控えの内野手兼外野手だったが、それでも'99年、'00年のヤンキース、'02年のエンジェルスでチャンピオンチームの一員となり、煌びやかなリングを3個も手にした。

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