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<Derby 2017>
弥生賞 カデナ――キズナの栄光、再び。 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2017/03/28 16:30

<Derby 2017>弥生賞 カデナ――キズナの栄光、再び。<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa
混戦模様のクラシック戦線に有力馬登場! '13年ダービー馬キズナとゆかりの深い、ディープ産駒は本番も輝けるか?

 このなかにダービー馬はいるか。

 弥生賞のパドックで出走馬を吟味しながら、毎年同じことを考える。シンボリルドルフ、スペシャルウィーク、ディープインパクトといった競馬史に残る名馬がここを勝ち、競馬の祭典でも頂点に立った。昨年のマカヒキもそうだった。

 はたして今年は――。

 出走馬12頭のうち、重賞勝ち馬が2頭だけだったこともあり、戦前は例年に比べメンバーが小粒だと言われていた。

 そんななか、私は馬柱のデータを見て2頭に目をつけていた。

 1頭は、GIIIの京都2歳Sを勝って以来3カ月ぶりの実戦となったカデナ。もう1頭は、新馬勝ちしたあとホープフルSで3着となったグローブシアターだった。

 カデナは父ディープインパクト、母の父フレンチデピュティという血統。マカヒキのほか、ショウナンパンドラ、ウリウリなども同じ血統構成だ。フレンチの血が入ると馬体がガッチリする印象があるのだが、カデナは比較的薄手に見える。その代わり、フレンチの欠点と言われている硬さはなく、歩様はしなやかだ。

 グローブシアターは、全兄に昨年の弥生賞で2着になったリオンディーズ、半兄に菊花賞、ジャパンCなどを勝ったエピファネイアがいる良血馬。しかし、4kg減の428kgという馬体重が示しているように、牝馬かと思うほど華奢で、特に腰回りが頼りない。まだ力がつき切っていないのではないか。この体で勝ったら、エンジンが桁違いの化け物、ということになる。

 悩みながらカデナとグローブシアターの単複のほか、カデナからグローブ、良血サトノマックス、京成杯を勝ったコマノインパルス、2戦2勝のダイワキャグニーに流した馬連を買い、レースを観戦した。

 これといった逃げ馬が不在で、どれが行くのかと思われていたなか、横山典弘のマイスタイルがハナに立った。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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カデナ
福永祐一

競馬の前後のコラム

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