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<前代表監督を訪ねて>
ハビエル・アギーレ「あれから1年が経った。色々と話そう。私から伝えたいこともある」 

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豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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photograph byTomoki Momozono

posted2016/03/23 06:00

<前代表監督を訪ねて>ハビエル・アギーレ「あれから1年が経った。色々と話そう。私から伝えたいこともある」<Number Web> photograph by Tomoki Momozono
昨年2月のアジアカップ敗退後に契約を解除。改革の道半ばで日本を去った指揮官は中東にいた。前代表監督が、いま日本サッカーに言いたいこと。

 前日本代表監督の声は明るかった。

「あれから1年が経った。色々と話そう。私から伝えたいこともある」

 日本サッカーについて話を聞かせてもらえないか。電話でそう伝えると、ハビエル・アギーレはふたつ返事で了承した。

 彼はスペインでの告発騒動を理由に、昨年2月に日本サッカー協会と契約を解除している。終わり方は、あまり気持ちのいいものではなかった。その後、休息を経て、昨夏UAEのアルワハダの監督に就任。その間、アギーレは日本メディアの単独インタビューは受けていない。「波風を立てるのが嫌だった」からだという。

 志半ばで終わった日本での挑戦、半年間で見たものとは何だったのか。内に秘めた思いを聞くため、冬のアブダビに飛んだ。


 巨大なモールの隣にあるクラブハウスの扉を押すと、白装束の広報が待っていた。

 足を踏み入れると沈みこみそうな、柔らかな絨毯。機敏な召使いが、アラブの甘いお茶を銀の盆に載せてやってきた。

「アギーレ、すごくいい監督です。練習のレベルも高い。選手への接し方も素晴らしい。ところで、なぜ日本は手放したんです?」

 日本代表監督の座を離れた理由は、日本とスペイン以外ではあまり知られていない。

 やがてアギーレがやってくる。

 ややふっくらとした印象で、頬には健康そうな笑顔を浮かべていた。アラブでの生活は、きっとうまくいっているのだろう。手を組み、彼はゆっくりと話し始めた。

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指揮官ハリルホジッチの設計図。

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