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<競馬ナンバー全国版>
新世代ジョッキー・松若風馬を見逃すな! 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2015/10/22 06:00

<競馬ナンバー全国版>新世代ジョッキー・松若風馬を見逃すな!<Number Web>

 地方競馬出身でも外国人でもない、競馬学校出身の騎手で、久しぶりに楽しみなニューフェイスが現れた。

 松若風馬、20歳。騎手になるためにつけられたような名が示すように、父はサクセスブロッケン、アンライバルドなどのGI馬を担当した装蹄師で、松若は小学生のときから乗馬をしていたという。

 昨年3月にデビューし、年間47勝を挙げ最多勝利新人騎手賞を獲得。この賞は30勝以上挙げた新人騎手が対象となる。2011年から'13年までは該当者がおらず、'10年の高倉稜以来4年ぶりの受賞者となった。新人最多勝記録である'08年三浦皇成の91勝や、1996年福永祐一の53勝、'87年武豊の69勝には及ばないが、立派な数字だ。

 2年目のジンクスにハマることなく今年も順調に勝ち鞍を重ね、10月12日終了時で42勝。うちひとつはアズマシャトルで差し切ったGIIIの小倉記念。これが重賞初制覇となった。今年からミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールが加わるなど競争が激化したなか、これだけの成績を残せるのは、減量騎手の特典が生きる「逃げ・先行」のレースが巧みだからだろう。また彼は、「松若が乗ったから」ということ以外に好走の理由が思いつかないレースをたびたび見せる。まるで「馬を動かす不思議な力」を持っているかのようだ。


 JRAのサイトによると、身長151cm、体重42.7kg。小柄な者が多い騎手のなかでも目立つほど体が小さい。

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