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<新指揮官の哲学>
ハリルホジッチ
「W杯で求められるのは、リアリズムだ」 

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田村修一/レミー・ラコンブ

田村修一/レミー・ラコンブShuichi Tamura/Remy Lacombe

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photograph byToshiya Kondo

posted2015/03/19 06:00

<新指揮官の哲学>ハリルホジッチ「W杯で求められるのは、リアリズムだ」<Number Web> photograph by Toshiya Kondo
 急転直下で決まった日本代表新監督は何者なのか?
 アルジェリアをブラジルW杯でベスト16に導いた手腕と大会前後に明かした本音から、その人間像に迫る。

「日本人のメンタリティは私と似ているように思うし、サッカーのやり方も似ている。厳しさや規律、尊厳、真面目さなどは、サッカーにおいてとても大事なことだ」

 ヴァイッド・ハリルホジッチは、複数あったオファーの中から日本代表を選んだ理由をこう語った。

「アルジェリア代表監督に就任した当時は52位だったFIFAランキングが、3年で17位にまで上がった。(現在53位の)日本でも同じことができると確信している。第一の目標はワールドカップ予選突破だが、もっと上をめざしたい。日本は決勝ラウンドに進めるだけのクオリティを持っている」

 ブラジル・ワールドカップでのアルジェリアは、強烈なインパクトを世界に与えた。力が最も劣ると思われたグループリーグ(ベルギー、韓国、ロシアと同組)を1勝1分1敗で突破すると、ラウンド16ではドイツと無得点のまま延長戦に突入。2-1で敗れたものの、決定機を何度も作って優勝国をあと一歩のところまで追い詰めた。ボールを奪うや否や相手ゴールに迫る攻撃は、カウンターの範疇を超えたアグレッシブなスタイルであり、対戦相手によって選手を大胆に変える戦術は、ジョゼ・モウリーニョをして「そのスピリットと組織戦術に感銘を受けた」と言わしめるほどであった。

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