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「初戦がすべて」は本当か? 4年前、ハリルも示した教訓。~「もし負けたら」を準備しておく必要性~
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byShinya Mano/JMPA
posted2018/06/12 15:00
前回大会、初戦で大敗したギリシャだが、2戦目で日本の猛攻に耐えて引き分け、3戦目で16強進出を決めた。
初戦がすべて――。そんな物言いを耳にする機会が増えてきた。目前に迫ったロシア・ワールドカップ(W杯)である。
もちろん、初戦が重要という見方に異論はない。ただ、すべては初戦で決まる――みたいな言い方には素直にうなずきにくいのだ。
で、コケたら、どうするの?
はい、それまで――とはいかないだろう。備えを怠るリスクマネジメントのダメさ加減は日本の至るところで見かけるが、常に最悪の事態を想定しておかないと、待っているのはパニックと絶望だけだ。
泣いてもわめいても、2戦目はあっという間にやって来る。初戦に勝って浮かれすぎても困るし、負けてひどく落胆されてもかなわない。グループリーグ最後の3戦目につながるかは、2戦目の良し悪しで決まるのである。