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伊達、自分らしさを貫いた9年間の冒険
にピリオド。~2度目の引退は、
とことんもがく彼女らしい毎日だった~
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byHiromasa Mano
posted2017/09/11 06:00
2011年のウィンブルドンではセンターコートでビーナスと激戦を演じた。現役復帰後のハイライトのひとつだ。
『そう遠くない日』と言っていた日がとうとう訪れました――こんな書き出しで伊達公子は8月28日付けのブログを綴った。“2度目の引退”を決断したという。9月のジャパン女子オープンが最後の大会になる。
'08年4月に37歳で現役復帰してから9年。最後の数年間は故障との戦いだった。昨年は左ひざを2度手術。この5月に復帰したが、体調は万全とは言えず、最後は右肩を痛めた。ブログにあるように〈勝負よりも自分の体と向き合うことで精一杯〉〈体を追い込みたくても追い込めないことが多くなっている〉のは、勝負することが何より好きで、鍛錬するのも大好きな彼女には耐えがたかっただろう。