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鳴戸親方が念願の部屋開き。欧州出身力士では初の師匠に。~大相撲の真の国際化はここから始まる~
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph byKYODO
posted2017/04/22 17:00
鳴戸部屋の看板の前で3人の弟子と手を組む鳴戸親方。自身の叶わなかった綱取りの夢は弟子たちに託していく。
ブルガリア出身、元大関琴欧洲の鳴戸親方が、4月1日、待望の独立を果たした。欧州出身力士としては初の師匠となる。日本に帰化した外国出身の親方が部屋を持つのは、ハワイ出身の元関脇高見山(先代東関親方)、元横綱武蔵丸の武蔵川親方以来3人目だ。ちなみに5月場所後からは、モンゴル出身では初めて、元関脇旭天鵬が友綱部屋を継承し、師匠となることも決まっている。
鳴戸親方は、今は亡き先代師匠(元横綱琴櫻)に、現役時代から独立を勧められていたのだと明かす。
「大関に上がった時、先代が『今は国籍はブルガリアだけど、将来は独立して部屋を持ったほうがいい』と言って下さっていたんです」