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騎手の代理人制度、来年から見直しへ。~専門紙記者と仲介人の兼業が不可能に?~
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byKYODO
posted2017/03/20 17:00
フェブラリーSを制し、現在リーディングトップのM・デムーロにも代理人がついている。
ジョッキーエージェントは、欧米諸国で運用されている制度を見習う形で導入されたものだ。日本では、'06年5月に「騎乗依頼仲介者」として届け出ることで公式に始まり、'17年1月末日現在で131人いるJRAの所属騎手(障害免許のみの6人を除く)のうち、約7割にあたる88人が利用するという盛況ぶりで定着を見ている。
騎手側には自分のために働いてくれる仲介者に税務上の必要経費として報酬を支払えるというメリットがあり、仲介者側にはアルバイト的な収入を得られる旨みがある。騎乗依頼を出す側の調教師としても、個々のジョッキーに聞いて回るよりも、都合が合わない時の代案を回答してくれる仲介者に頼んだほうが話がスムーズに進む利点がある。制度運用から丸10年が過ぎ、出馬投票業務の円滑な進行という意味においても、もう元には戻れないぐらいの快適さで馴染んでいるのが現状なのだ。