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王座争い、決着のとき。分岐点はどこ
だったのか。~ロズベルグとハミルトン
の戦いは最終戦へ~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byGetty Images
posted2016/11/24 08:00
10月2日、マレーシアGP。ハミルトンの致命的なリタイアで流れは一気にロズベルグへ。
史上33人目の「新王者」をめざすN・ロズベルグと、3年連続4冠に挑むL・ハミルトン。決着のときが来た。
第20戦ブラジルGPまでの戦いの系譜を、王手をかけたロズベルグ目線でたどろう(本稿は決勝数日前に書いている)。チームメイト同士が3年続けてタイトルを争ったケースは近年ない。'14年、'15年ともロズベルグはハミルトンに屈した。今季のターゲットは連覇阻止の一点だ。
3年目の挑戦、出発点は昨年メキシコGPにさかのぼる。その前のアメリカGPで敗れた後を3連勝で締めくくると、勢いを持続し今年開幕から4連勝。自身最高の“7連勝”('04年M・シューマッハーに並ぶ)のダッシュを決め、ハミルトンを43点リードした。だが第5戦スペインGPが今季最初の分岐点となる。1周目に接触事故で共倒れ、レッドブルに緊急移籍したM・フェルスタッペンに勝利をさらわれたメルセデス首脳陣は激怒。