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リハビリ期間でさらに成長。ダルビッシュが6月復帰へ。~「野球選手でない自分」がもたらした様々なプラス効果~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byAFLO
posted2016/03/08 06:00
平らなマウンドでの投球ではカーブやカット系の変化球も試し、順調な回復ぶりを見せた。
孤独で、苦しいイメージのあるリハビリ中にもかかわらず、レンジャーズのダルビッシュ有は、時折、柔らかな笑みを浮かべていた。メジャー5年目となるキャンプ初日。他の先発投手陣とは、一部別メニューながらも、久しぶりのユニホーム姿に、自然と声も弾んだ。
「気楽に始まりましたね。体作りも順調ですし、状態もすごくいいです」
昨年3月、オープン戦の登板中に違和感を訴え、緊急降板。右肘靱帯の損傷が判明し、同17日に「トミー・ジョン」と呼ばれる再生手術を受けた。それから約11カ月。復帰へ向けて、自ら「順調」と語るダルビッシュは、心身ともにスケールアップしていた。