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「新日本に棚橋あり」を見せつけられた8月。~オカダに主役は渡せない~
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byEssei Hara
posted2015/09/27 06:00
G1クライマックスを制した直後、ゲスト解説で訪れていた武藤、蝶野に祝福される棚橋。
好調・新日本プロレスの熱源はやはり棚橋弘至である。そんな空気を肌で感じた今年のG1クライマックスだった。
8月16日、東京・両国国技館のリング。本誌882号 の特集企画「新日本プロレス総選挙」 でトップ(表紙)にもなった棚橋が、ライバル中邑真輔を32分15秒、看板技ハイフライフローの連発でふりきって、8年ぶり2度目の優勝を飾った。
棚橋はこの勝利により、来春1月4日、東京ドーム大会のIWGPヘビー級王座挑戦権利証も手にしている。
しかしこのことで、今年の棚橋の戦いが“ひと区切り”ついたわけではまったくない。一夜明けの記者会見で、「ボクはまだ、G1で負けたファレと内藤が残っている。この2人とはドームまでにやりたい」