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パ・リーグ最高打率。~1994年と2000年のイチローと近藤健介を比べてみると……~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byKazuaki Nishiyama
posted2017/06/10 17:00
自身の最高打率を記録した2000年のイチローの出塁率は.460。こちらも現時点でキャリアハイの数字となっている。
日本ハムの近藤健介がパ・リーグの打率ランキングでトップに立っている。5月25日の時点(以下同じ)で打率.423、123打数52安打を記録している。チームの試合消化はまだ43試合という段階で、今年の最終的な打率やタイトル獲得について、はっきりしたことは言えない。だが、2015年に打率.326を打ってパ・リーグで3位になった近藤が今年、自己ベストを更新することは、まず間違いないだろう。
最終的な打率がどうなるにせよ、日本プロ野球の最高打率、阪神のランディ・バース(1986年)の「.389」、あるいはオリックス時代のイチロー(2000年)が残したパ・リーグの最高打率「.387」に、どこまで迫れるのか。これは、興味のあるところだ。ここでは、近藤と同じパ・リーグの最高打率を残しているイチローの打撃成績と比較しながら、近藤の特徴について考えてみたい。